こころまち つくろう KEIHAN 京阪ホールディングス

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こころまち つくろう 活動レポート

[こころまちつくろう 活動レポート Vol.39]京都の豊かな知恵に触れるホテルへ、ようこそ。 ~「THE THOUSAND KYOTO(ザ・サウザンド キョウト)」がめざすもの~

千年以上の歴史を有する京都の玄関口・JR京都駅前に2019年1月29日(火)、京阪グループのフラッグシップホテル「THE THOUSAND KYOTO(ザ・サウザンド キョウト)」がオープンしました。京都を訪れる観光客の皆さま、京都にお住まいの皆さま、すべてのお客さまにパーソナルなくつろぎとご満足をお届けできるホテルをめざしています。従来の京都観光や滞在を変える画期的な取り組み、環境や地域への配慮と貢献を視野に入れた姿勢など、その狙いと想いを取材してきました。

京都の豊かな知恵に触れる
“パーソナル・コンフォート・ホテル”

年間5千万人以上のお客さまを国内外からお迎えする京都。まちは多くの観光客でにぎわい、四季を通して大変な活況を呈しています。一方で、街中においては喧騒を離れてほっとするひとときを過ごすことが年々難しくなっています。本来は、しっとりとした悠久のときが流れる古都・京都。その玄関口である京都駅前にこそ、もっとパーソナルな癒しにあふれたホテルが必要なのではないか?そんな想いから誕生したのが「THE THOUSAND KYOTO」です。

現代はSNSの興隆により簡単に人と人がつながり、大量の情報をやりとりし、共有し合う時代。だからこそあえて「個」を大切に、個人のスペースや価値観を取り戻したいという欲求が急速に社会に広まっています。京都には、1000年を超えて息づく人が心地よく過ごすための知恵が多くあります。自然と寄り添うこと。季節の移ろいを愛すること。心の機微を思いやること。そうした京都に集積された豊かな知恵に触れることで、のびやかに「個」を取り戻し、いきいきと自分らしい時間を過ごす。そんな「個=人」の快適性を目覚めさせるホテルとして、「京都の豊かな知恵に触れる“パーソナル・コンフォート・ホテル”」というキーワードをメインコンセプトに据えました。自分らしくいられる部屋、人の心身を潤し癒す施設、京都らしいおもてなしや心づかいに触れてほどけるひととき。それらすべてが溶け合って、これまでにない心地よいひとときをご提供します。

名前とロゴマークに込めた想い

「千年の都・京都」の知恵とおもてなしの精神を、すべてのゲストにー。それが「THE THOUSAND KYOTO」のネーミングに込められた想いです。無限大(∞)より円がひとつ多いロゴマークは、数字の1000を表すとともに「千年=無限大」の心地よいサービスを追求していくという意思を表明。と同時に、水引のようなめでたさと結いを象徴し、お客さまとの約束を示す大切なアイコンとしてスタッフの胸にいつもシンボリックに輝いています。

デザインコンセプトはComfort Minimalism

日本的な心地よさを感じる空間をそこかしこに配しているのも特徴です。茶室のような引き算のデザイン、京町家に生きる美学、道具の機能美、自然との融合と調和。京都で育まれた知恵を随所に取り入れた空間をベースに光・緑・アートで艶を添える「コンフォート・ミニマリズム」という発想をホテル全館で創出。一歩、館内に入るだけで研ぎ澄まされた心地よさに包まれます。それは、まるで京都の名刹を訪れた時に感じる清められていくような静けさ、連綿と続く時間に守られている安心感にも似ています。

これまでになかった奥深い京都体験へ

「THE THOUSAND KYOTO」の新しい取り組みとして注目されているのが、「OKUTRIP KYOTO(オクトリップ キョウト)」です。これはその名の通り、京都の奥深さを体験していただく観光体験プログラム。コンシェルジュ達が1000kmを超える街歩きから発掘した知られざる京都など、今までにないOKUの京都へお連れするのが目的で、通常は非公開の場所へのご案内や、一見さんお断りの西陣の呉服卸問屋さんで反物選びをして着物をあつらえるなど、究極の“OKU”体験が堪能できるコンテンツです。ありきたりの観光案内ではなく、一歩先に、そのOKUに踏み込んだオリジナルの旅スタイルとご案内を通じて、コンセプトである「京都の豊かな知恵に触れる“パーソナル・コンフォート”」を実現します。

京文化をホテル内からも発信するTEA&BAR

奥深い京都を、ホテルの施設内でもお楽しみになれるのが「TEA&BAR」です。京都に伝わる茶文化を、現代的に解釈して表現するカフェ&バーで、ホテルコンセプトを体現するアイコン的存在。おもてなし煎茶師が、宇治茶の主産地の一つである和束町の茶葉を中心に、全国から選りすぐった季節のお茶や今話題の国産紅茶をご提供します。これまでの煎茶道の常識にとらわれない淹れ方や新しい茶の味わいに出会えるのもここならでは。観光のお客さまはもちろん、京都にお住まいのお客さまにもとても好評をいただいています。

京都とともに生きるホテル

「THE THOUSAND KYOTO」のもうひとつの大きな特徴は、環境や地域への配慮と貢献です。建物には京都の美しい山々の風景を表現した緑化を積極的に行っているほか、太陽光発電による自然エネルギーの採用をはじめ、京都の豊富な水脈を活かした井水活用など、環境負荷を考慮した高度なエネルギーマネジメントシステムを導入しています。それにより省CO2などに貢献するほか、非常時において皆さまの一時避難所として役立つようにエネルギーの自立を確立。食料品の備蓄も行い、京都市指定の防災拠点としての機能を果たすことで、京都とともに生きるという使命をもって、京都の玄関口に建つホテルにふさわしい価値を持つ取り組みを展開しています。

まだまだ知られざる京都の、
新たな観光・魅力を発信するホテルとして

「THE THOUSAND KYOTO」の魅力について、京阪ホテルズ&リゾーツ株式会社の栢 加奈子(かや かなこ)マーケティング&PRマネージャーにお話を伺いました。

空間のいたるところに京都らしい表情があふれていて、どこも美しくてうっとりします。

「ありがとうございます。エントランスの格子戸を入ると奥行きのある坪庭がお迎えして、坪庭からロビーへのアプローチは、まさに京都の通り庭を通ってくるような感覚を体験していただけるかと思います。吹き抜けロビーにあしらわれた格子は実はどれも間隔が微妙に違っていて、そのゆらぎが絶妙な心地よさを生み出しています。ゆらぎとゆとり、人に心地よいリズムをもたらす連続性や永続性の仕掛けを随所に配することで、コンセプトである“パーソナルな癒し”を視覚面から支えています」

そういえば、レセプション横の動くアートもずっと見ていられますね。

「布と光と風で不思議なテクスチャーを描くwind_formというアート作品です。約15分に1度、ロゴマークを描くんです。川の流れや薪の炎をなぜかずーっと見ていられるように、人は連続性のある動きに惹かれる本能があるそうです。連綿と永遠を感じる心地よさをアート作品や床のデザインなどホテル館内のいたるところで具現化しています」

アートといえば、ロビーやゲストルームにもアート作品がさりげなく空間に溶け込んでいますね。

「ゲストルームは222室ありますが、全室違うアート作品が配されています。どれも京都の代表的な自然やうつろいの光景を扱っていて、それがどこの場所か?をお探しになるのも楽しみのひとつなんですよ。お部屋の中に正解は隠されてありますので。そうした小さなことでも、訪れるたびに新しい刺激と発見がある、そんなホテルをめざしていきたいと考えています」

京阪ホテルズ&リゾーツ株式会社
栢 加奈子マーケティング&PRマネージャー

開業してまだまだ間もないですが、今後の抱負をお聞かせください。

「いくら素晴らしい施設や設備がそなわっていようとも、ホテルはやはりサービスあってこそです。当ホテルはとくに“パーソナル・コンフォート”をコンセプトにしているだけに、通り一遍のマニュアル的なものとは対極にある、お客さまお一人お一人の雰囲気やお求めになるものに合わせた、間合いのいいサービスをめざしたいと考えております。“利休七則”ではないですが、求められる前にすでにできているさりげないおもてなし、言葉に出ないリクエストまでくみ取る心遣いなども、“パーソナル・コンフォート・ホテル”というコンセプトの完成には必要だと思います。京阪グループのフラッグシップホテルの誇りをもちながら、サービススタッフ全員がおもてなしの本質と向き合い、創意工夫をもって、お客さまに真のくつろぎと快適をお届けできるホテルであるよう、サービススキルの面からも向上していきたいと考えています」