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こころまち つくろう 活動レポート

[こころまちつくろう 活動レポート Vol.38]新しいまちづくり、駅からはじめます。 ~枚方市駅のリニューアルと新たなまちづくりへの想い~

枚方市駅が2018年12月に新しく生まれ変わりました。今回のリニューアルには、単なる駅の美装化にとどまらず、駅から沿線を新たにデザインすることで新しいにぎわいをつくりだすという京阪グループが掲げる「沿線再耕」の願いが込められています。どのような想いで、枚方市駅は生まれ変わったのか。リフレッシュした駅から見えてくる新しい駅のかたちとまちづくりへの想いをレポートします。

去る2018年12月15日(土)、枚方市駅はグランドオープンしました。2階中央口コンコースに新たな駅ナカ商業施設「ひらかた もより市」が誕生し、駅空間も木目調をベースにデザインを一新。先行してリニューアルしていた駅直結の「無印良品 京阪ひらかた」と一体化した、かつてない駅空間へと変貌をとげました。オープン前日に行われたセレモニーでは、京阪ホールディングス(株)の加藤社長に続いて、今回のプロジェクトのパートナーである(株)良品計画の金井会長にもご挨拶いただき、華やかにお披露目がなされました。

「えきから始まるまちづくり」とは

■高架化以前の枚方市駅

京阪電車は100年以上前に鉄道を敷き、その沿線に駅を中心として住宅地、商業施設、遊園地などを開発して、まちをつくってきました。駅は多くの人でにぎわい、まちは大きく成長しました。しかし100年を経たいま、少子高齢化が社会問題となる時代を迎え、これからの時代にふさわしい新たなまちづくりが必要になっています。京阪ではその新しいまちづくりで駅が担うべき役割を果たしていくことを考え「えきから始まるまちづくり」をスタートさせました。公共交通の結節点であり、あらゆる人が利用できる場所が駅。駅にしかできないこと、駅だからできることを考えたサービスを提供し、地域の活性化と住みやすい環境づくりにつなげていく。次世代に求められる新しいまちづくりを駅から始めよう!その挑戦の第一弾が枚方市駅のリニューアルだったのです。

「いつも使いたい、一度は行ってみたい駅」をめざして

■現在の枚方市駅

枚方市駅は、1日の乗降者数が約9万人にのぼる京阪電車の中核駅。周辺には大学や病院、市役所など多くの人が集まる施設があり、多様な世代の人々が利用する場所になっています。江戸時代より京都・大坂間の水陸交通の要衝として多くの旅人が集まり、にぎわう場所であった枚方。にぎわいのDNAを宿す枚方市駅にふさわしいリニューアルとしたい。毎日のように駅をご利用いただいている方にとって「誇り」となるような駅。まだ枚方市駅に来られたことがない方には「憧れ」と思っていただけるような駅にしたいという願いから、「いつも使いたい、一度は行ってみたい駅」というコンセプトが生まれました。駅がきっかけとなり、まちにも親しみや魅力を感じてもらえるように…との想いも込められています。住まう人、集う人の「くらしの価値」を高められる駅の姿を求めて、リニューアル計画は進められていきました。

(株)良品計画とタッグを組んだ
「無印良品」デザインによる世界初の駅

■株式会社良品計画 金井政明 代表取締役会長

まちづくりにつながる次世代の枚方市駅を試行錯誤する中で、駅を新たにデザインする際のパートナーとして、(株)良品計画を迎えたのは今回が初めてのこと。商品や活動を通じて「感じ良いくらし」を提案されている同社の思想や姿勢が、リニューアルの理念に合致していたからでした。駅に求められる機能やサービス、空間デザインについて4年をかけて検討を重ね、今回ついに実現したのです。(株)良品計画が駅の空間デザインを手がけたのは世界初のこと。グローバルブランドとして人気の高い「無印良品」の感性が生きる駅として、外国人観光客の方々へも訴える力を持つ駅となりました。

グループ各社が一丸となり、「公園」のような駅を実現

緑が多く、のびやかな自然に囲まれた枚方。そんなまちの魅力がシンボリックに伝わる駅をめざして、たどり着いたのは「公園」のような存在でした。緑があり、憩いがあって、人が集い、にぎわいが響き合う。会話や文化が行き交い、コミュニケーションが生まれる。日常を豊かにする駅を思い描いて、シンプルで温かく、心地よいデザインの駅へと生まれ変わりました。大きく進化した枚方市駅の新しい横顔をご紹介しましょう。

陽射しのように変化する照明、緑多く開放感ある駅空間

暖かい木目調を基調として、天井のスケルトン化や一部壁面のガラス化を行い、開放感あるスペースを実現しました。グリーンとベンチを設置して、いつでも気軽に憩える空間にしつらえたことで、駅でありながら自宅にいるようなくつろぎを体感できる空間に。また、駅空間の照明は暖かみのある色とし、京阪電車の駅として初めて調光・調色を施しています。朝は駅構内に明るい光が降り注ぎ、夜はトーンを落とした温かな光で満たされ、心地よい明るさを一日中感じていただけます。

柱には本物の古材を採用し、硬質になりがちな駅構内に、ぬくもりとどっしりと落ち着いた風合いをもたらしています。インフォステーションの壁面装飾には電車のレールスライスを採用するなど“京阪らしさ”も随所に散りばめ、駅案内サインや広告看板についてもデジタルサイネージの採用などにより、
シンプルで心地よい空間にふさわしいデザインに統一しています。

駅がくらしの舞台になる「ひらかた もより市」

改札を出ることなく日常のお買い物ができるミニスーパーマーケットのほか、コンビニ、生地の仕込みから窯で焼き上げるまでのすべてをオープンキッチンで行うベーカリー、週替わりのスイーツショップなど、くらしに役立つ便利なストアが「ひらかた もより市」として駅ナカに誕生しました。ネーミングの「もより市」には、最寄駅にあるという気軽さや市場の活気、にぎわいなどの意味を込めています。スーパーマーケットは厳選した品ぞろえを行い、生鮮食品や冷凍食品のほか充実したお弁当やこだわりのお惣菜が多彩に並び、食卓の副菜に役立つと好評です。朝昼夕で商品構成が変わるのも魅力のひとつ。またイートインコーナーの「出汁」にこだわった軽飲食も人気を呼んでいます。

  • ■もより市 マーケット
  • 手作りのお総菜はあと1品欲しい時に大活躍
  • 「うどん」や「カレー」が人気のイートイン
  • ■もより市 ベーカリー
  • 全品100円!種類も豊富にラインアップ
  • 駅ナカで焼き上げ、出来たてをご提供
  • ■もより市 ジュースバー
  • ■もより市 コンビニ
  • ■もより市 スイーツ

京阪らしさがあふれる「無印良品 京阪ひらかた」

2018年5月17日に先行してオープンした「無印良品 京阪ひらかた」は、京阪百貨店ひらかた店の2階フロアを全面改装し、フルラインに近い品揃えを実現したビッグストアです。京阪百貨店が店舗運営しているため、京阪グループならではのフロアデザインも見どころです。レジの壁面が古い時刻表で装飾されていたり、吊り革やヘッドマークがディスプレイに使われていたり、“京阪らしさ”が散りばめられているのは他にはない魅力です。店舗内装と正面ファサードが駅コンコースと一体化したトータルデザインになっているため、店舗の内外がわからないほどの気持ちのいい開放感にあふれています。

ふれあいと発見が交差する「もより市広場」

中央口改札外のコンコースに、このたび新しく出現したのは「もより市広場」です。ここでは枚方の魅力再発見につながるような隠れた名店や名品を紹介したりワークショップを行ったりと、さまざまな形でイベントや文化を発信していきます。「広場」という名の通り、みんなが気軽に集い、地域の交流につながるような場をめざしています。ここに来ればワクワクする何かときっと出会える、そう思っていただけるスペースとして情報発信を積極的に行っていきます。

魅力あふれる枚方へと、
まちづくりはさらに広がっていきます。

「えきから始まるまちづくり」の第一弾は、今回ご紹介した枚方市駅中央口のリニューアルでしたが、これを皮切りに、順次京阪沿線では駅を中心に地域の特色を活かしたまちづくりを展開していきます。枚方市駅においては、現在計画している駅直結の社有地の再開発と連動して東口も大きくリニューアルするほか、駅周辺の新しいまちづくりを推進していきます。
今後もみなさまのこころに響くまち、こころに根ざすまちをつくり、みなさまからワクワクと“こころまち”にされる駅づくり、まちづくりを沿線に広げていきます。どうぞご期待ください。

■枚方市駅周辺イメージ(当社提案)