Career ビジネスリーダーキャリア紹介01

人事担当、観光庁、ひらかたパーク。
大切にしていることは「本質を見極める」「理想をあきらめない」こと。
どんな場所でも、全力で仕事に取り組みました。

株式会社京阪レジャーサービス 取締役社長
(ひらかたパーク 園長)
1998年入社 経済学部卒

ひらかたパーク

画期的かつユニークな企画や広報、催事などで、年間入場者数100万人以上を誇る遊園地。沿線や関西圏以外にもファンが多く、これまでに子どもからお年寄りまで幅広い年代のお客さまの心をつかんできた。京阪のレジャー・サービス業の顔として、グループのブランド価値の向上に貢献している。

1998~2001入社1年目〜

ひらかたパークの運営・企画担当としてキャリアをスタート。

入社した年の7月にひらかたパークに配属となり、運営・企画担当として主に現場で業務に携わっていました。配属直後に夏限定のお化け屋敷を担当したのですが、自分より年上で経験豊富なアルバイトの方々や、劇団員の方々を取りまとめることに少し戸惑いがあったのを覚えています。しかし、そうしたベテランさんたちを「取りまとめる」のではなく、皆さんと「一緒に作り上げる」という姿勢で業務に取り組んだことで、自身の成長やチームワークの構築につなげることができました。

2001~2003入社4年目~

採用業務を通じて、決断する重みを痛感。

入社4年目に経営統括室 人事部人事担当に異動となりました。採用業務を経験しましたが、最初は人に合否をつけることに違和感がありました。面接などの限られた時間しか接することができない中で、学生の皆さんの人生を左右する判断をしなければならないことに悩みました。
しかし、当時の上司に「それでも自分自身で判断することがこの仕事の責任。一人ひとりの想いを真正面から受け止め、悩み抜いた末の決断にこそ意味がある」と諭され、決断する重みを思い知りました。

2003~2008入社6年目~

再びひらかたパークへ異動。100年続いた菊人形展の最後に立ち会う。

再度、ひらかたパークに異動となりました。この時期に「ひらかた大菊人形」が閉幕したのですが、約100年続いてきた催事を終わらせる“重さ”を肌で感じました。さまざまな職人たちが各々の技を結集させ、長年にわたり築き上げてきたもの。そんなかけがえのないものでも、様々な理由で「興行として存続不可能」と判断すれば終わらせざるを得ないのです。100年の歴史の最後をひと目見ようと、連日長い列を作っていた年配のお客さまの姿が、今でも脳裏に焼き付いています。

2008~2013入社11年目~

公的機関への出向を経た後、経営統括室 広報宣伝担当へ。

国土交通省の観光庁に出向することになり、国内の観光振興行政に携わりました。このときに目の当たりにしたのが、地方の観光産業の苦しい現実です。都市圏から離れた客足が伸びにくい地域で、それでも必死に地域の魅力を磨き盛り上げようとする人たちと接することで、日本の観光産業の力強さと課題を知りました。また、入社11年目にして、異なる組織に属し、異なる文化に触れるという経験は新鮮で、日本を俯瞰する視点や、多様性の感覚を身に付けることができました。
出向を終えて京阪に戻った2010年からは、経営統括室 広報宣伝担当に。“おけいはん”キャンペーンやブランドプロモーションを通じて、沿線の魅力を熟知する大切さを学びました。また、“おけいはん”を一般から公募することになったのはこの時期。“おけいはん”キャンペーンを見て、お客さまに「“おけいはん”が行った場所に自分も行ってみたい」と思っていただける存在でなければなりません。そのため、公募の際には「お客さまが自分自身を重ね合わせられる人」という軸で選考していました。

2013~入社16年目~

より責任のある立場として、
3度目のひらかたパークへ。

園長、つまり京阪レジャーサービス取締役社長としてひらかたパークへ異動となり、現在に至ります。中期・長期を見据えた事業計画の立案や策定、約40種類の乗り物の運行管理責任者など、主に経営面からひらかたパークの運営全般に従事。お客さまの命、従業員の生活を預かる重責は、着任前の想像を遥かに超えていますが、それだけに園長として経験する一つひとつの出来事は、どれもかけがえのないものばかりです。これからも、ひらかたパークに寄せられている期待の本質を見極め、その期待を少しでも超えるサービスを提供し続けることが理想です。

Future

「遊園地のイメージは?」と問われると、多くの人が“昔懐かしい”という印象だと思います。ひらかたパークにはそんな一面がありますし、お客さまに昔と変わらず楽しんでいただける空間の提供も確かに大事です。
しかし、エンターテインメントが多様化した現代において、それだけではいずれ淘汰されるでしょう。この先もお客さまに必要とされる遊園地で在り続けるには、ひらかたパークだからこそ実現できる全く新しいエンターテインメントを創出しなければなりません。その理想を実現することは困難を極めると思いますが、未来の子供たちにも笑顔をお届けするためにどんな高い壁も乗り越えていくつもりです。

学生へのメッセージ

キャリアを築く上で大事なことは、「何にやりがいを感じるのか」を早く見つけることです。やりがいは、悩み苦しむことに直面したときに踏ん張る力となります。ちなみに、私のやりがいは「人に喜んでいただくこと」。お客さま、従業員にかかわらず、人の笑顔を見るとシンプルに「うれしい」と感じますし、そのためなら迷いなく頑張ることができます。皆さんもぜひ、自分自身の「働く意味」や「やりがい」に向き合ってください。そうすれば、長い社会人人生を有意義に歩んで行けるはずです。

Career ビジネスリーダーキャリア紹介02

経理からホテル事業へ。
プロジェクトマネジメントやM&Aを経験。
キャリアのすべてが、かけがえのない財産です。

株式会社ホテル京阪(出向)
管理本部 経営企画室 監査室 統括部長
(元)株式会社京都センチュリーホテル 取締役社長
(元)京阪ホテルズ&リゾーツ株式会社 常務執行役員
1995年入社 法学部卒

※所属は取材当時のものです。

株式会社ホテル京阪

京阪グループが長い歴史の中で築き上げてきた「信頼」と「安心」のブランドに「寛ぎ」という価値を付加してホテル事業を展開。関西圏だけではなく、首都圏などにも積極的に出店。今後は、ホテル事業の全国展開を通じて、京阪ブランドを広く周知する役割を担っている。

1995~2005入社1年目〜

慣れない業務にも前向きに取り組んだ日々。

最初に配属された部門は経理部でした。経理の知識がなく、配属当初は業務のコツがつかめず苦労したのを覚えています。しかし、私のポリシーは「何事も前向きに取り組むこと」。戸惑いながらも目の前の仕事に真摯に取り組み、少しずつ知識やノウハウを身に付けていきました。飲み込みが悪く不器用だった私を根気強く指導してくださった当時の先輩や上司には本当に感謝しています。
仕事にも慣れてきた入社5年目の頃、決算業務の主流が個別決算から連結決算へと移っていきました。そんな流れの中、京阪電鉄の東証一部上場プロジェクトの一翼を担い、全グループ会社を回って月次決算導入の指導を実施。この時、さまざまなグループ会社の人たちと面識を持つことができました。

2005~2009入社11年目〜

重要プロジェクトのマネジメントを通じて得た教訓。

入社11年目に、グループ統合会計システム構築プロジェクトにおいてプロジェクトマネージャーを務めることになりました。新たなシステムを導入すると、従来の業務のやり方を大きく変更する必要があります。しかし、各部門やグループ会社にはそれぞれの仕事のやり方や独自の文化があり、「親会社の新しいルール」という単なる正論だけでは受け入れてもらえないこともありました。「人に動いてもらう」「従来のやり方を変える」方法には、一通りではありません。丁寧に説明をした上で、地道に信頼関係を構築することが不可欠なのだと痛感しました。それと同時に、社内外の50人を超えるチームを率いてプロジェクトを遂行する経験を通じ、チームマネジメントの面白さを経験することができました。この間に、将来のキャリア形成として会社経営に興味を持ち、中小企業診断士の資格を取得したり、ビジネススクールに通ったりと自己啓発に努め、将来的に会社経営に携わりたいという想いが鮮明になったことを覚えています。

2009~2011入社15年目〜

逆風に見舞われていたホテル事業を担当することに。

前述のプロジェクトが一段落を迎えたタイミングで、事業統括室 ホテル事業統括担当に異動することになりました。リーマンショックなどの影響で、ホテル事業の業績が底まで落ち込んでいた時期でもあります。しかし、逆に言えば、これからは上がっていくしかないということでもあり、とにかく前を向いてホテル事業を立て直そうと必死に業務に取り組んでいました。一番印象に残っていることは、京都センチュリーホテルのM&Aを担当したこと。京都駅前徒歩2分という立地はホテルにとってとても魅力。経営陣を納得させるために企業価値を評価するなど、M&Aにかかわる業務はとてもエキサイティングでした。その結果、最終的に役員会において買収が決定し、契約を締結することができました。

2011~2017入社17年目〜

買収したホテルの再建に成功。

買収契約締結日に京都センチュリーホテルへの出向辞令を受け、当時の上司とふたりで再建に従事することになりました。M&Aは買収成功がゴールではなく、むしろその先の統合プロセスや立て直しが大切です。京阪グループ内外のさまざまな分野の専門家の助けを借り、人事制度の刷新や従業員の再教育、客室やレストランの改装など、再建に向けてあらゆるアプローチを実行。2015年には、京都センチュリーホテルの取締役社長に就任し、M&A 後6年間をかけて立て直すことができました。
また並行して、琵琶湖ホテルや京都タワーホテルを担当したり、京阪グループのフラッグシップホテル建設プロジェクト「THE THOUSAND KYOTO(ザ・サウザンド京都)」の建設計画に携わったり、幅広い業務を経験しました。入社17年目の京都センチュリーホテルへの出向から、京阪グループのホテル事業に幅広く携わっていたこの期間は、実に濃密なものでした。

2017~入社23年目〜

ホテル事業を通じて、京阪ブランドを全国に周知する。

現在はホテル京阪に出向し、人事・総務を中心とした管理部門の統括業務や、中期経営計画の立案などの経営企画業務、コンプライアンス強化に向けた監査室業務などを担当しています。京阪グループの成長エンジンを担うレジャー・サービス業の中核会社として、ホテル京阪ブランドのホテルを全国に展開し、京阪だからこそ提供できる価値を広めていきたいと考えています。

Future

インバウンド需要が好調なこともあり、ホテル業界は今後ますます伸びていく成長産業だと思います。その分、新規参入も多く、既存の同業他社もさまざまな戦略で攻勢を仕掛けてくるので競争は激しくなります。利益の維持・向上を図りながら、さらにお客さまの満足度を向上するための施策を立案・実行し続けることで、常に競争優位に立てる強い企業を作りあげていきたいと考えています。

学生へのメッセージ

キャリアを築いていくにあたり、大切なことは何だと思いますか?社会人として働く上で求められることは、「現状の課題を発見し」「その解決に向けたさまざまなミッションを達成する」ことです。そのためには、与えられた業務を黙々とこなすだけではなく、現状を自分でより良く変えていくこと、新しいことを創出することが求められます。私が新入社員に必ず伝えている合言葉は「イノベーション」です。改革する、変革することを常に考えてほしいのです。そういったバイタリティのある社員は、どんどん成長していきます。簡単なことではありませんが、前向きにがんばって仕事をしていれば、必ず誰かが見ていてくれて、評価してくれる。助けてくれる。チャンスをくれる。京阪はそんな会社です。