こころまち つくろう KEIHAN 京阪ホールディングス

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地球温暖化防止への貢献

2015年に国連気候変動枠組条約締約国会議(COP21)において「パリ協定」が採択されるなど、近年、地球温暖化問題はますます重要な環境課題としてクローズアップされています。京阪グループでは、京阪電気鉄道(株)における鉄道電力の削減を中心に、省エネルギー化やCO₂削減に向けたさまざまな活動に積極的に取り組み、地球温暖化防止に貢献していきます。

京阪グループの環境負荷

京阪グループでは、「エネルギーの使用の合理化等に関する法律」(省エネ法)に基づき、特定事業者の指定を受けたグループ会社を中心に、エネルギー使用量等を把握、環境負荷低減活動につなげていきます。

エネルギー使用量とCO2排出量の推移

※ 省エネ法に基づく特定事業者9社を対象に集計。2017年度からは鉄道・バス・船舶会社8社を集計対象に追加。

グループ全体のエネルギー使用に係る原単位の対前年度比(目標:対前年▲1%)

年度 2015 2016 2017
対前年度比 ▲2.9% ▲0.0% 0.3%

※ 省エネ法に基づく特定事業者9社を対象に集計。

  • (特定事業者)
    京阪電気鉄道(株)、京阪バス(株)、京阪建物(株)、(株)京阪流通システムズ、(株)京阪百貨店、(株)京阪ザ・ストア、(株)京阪レストラン、(株)ホテル京阪、京阪ホテルズ&リゾーツ(株)
  • (集計対象追加会社)
    叡山電鉄(株)、京福電気鉄道(株)、京都京阪バス(株)、京阪京都交通(株)、江若交通(株)、京都バス(株)、琵琶湖汽船(株)、大阪水上バス(株)、京阪ホールディングス(株)

京阪電車の電力削減に関する取り組み

鉄道電力削減プロジェクト

地球温暖化防止は環境活動の最も大きな課題のひとつであり、CO₂排出削減は大きなテーマです。鉄道は他の交通機関と比べて、エネルギー効率のよい乗り物とされていますが、鉄道の運行には大きな電力が必要であり、この電力を発電する過程でCO₂が発生するため、間接的にCO2を発生させていることになります。

京阪電気鉄道(株)は、この認識のもと、「鉄道電力削減プロジェクト」を2003年に設置し、お客さまの利便性向上のためのサービス拡充や路線延伸などによって電力が増加するなか、省エネ車両の導入や鉄道設備のLED化の推進などさまざまな取り組みにより省エネルギー化を促進しています。

その結果、同社の鉄道電力の推移はグラフのとおりとなり、2017年度の鉄道電力は、プロジェクトがスタートした2003年度との比較で約14%減少しています。今後も、お客さまの利便性との両立を図りながら、鉄道電力の削減に努めてまいります。

鉄道電力の推移

省エネルギー車両の導入

鉄道電力を削減するために、アルミ合金を用いた「軽量化車体」、電力を効率よく利用する「VVVF(Variable Voltage Variable Frequency)インバータ制御」や「回生ブレーキ」を取り入れた省エネルギー車両の導入を進めています。

VVVFインバータ制御は、半導体素子を用いて電圧と周波数を変化させながら交流モーターを駆動する方式で、電気抵抗を使わずにモーターの回転数を効率よく制御することができます。

回生ブレーキとは、モーターを発電機として使用し、運動エネルギーを電気エネルギーに変換することでブレーキ力を発生させる方式です。発生した電力は架線に戻され、走行中のほかの列車が使用することで、消費電力の削減に大きく貢献します。

2018年3月31日現在704両中687両が回生ブレーキ車両となっており、新型の13000系車両では、従来の車両(2600系)との比較で約35%の電力削減効果を実現しています。

中之島線の環境対策

2008年に開業した中之島線の大江橋駅では、地上から太陽光を取り込み、地下階の壁面・床面に自然光を照射することで、消費電力を年間約500kWh、CO₂排出量で年間約300㎏削減。なにわ橋駅でも太陽光採光システムで消費電力を削減しています。

また、中之島駅・大江橋駅・なにわ橋駅では、駅冷房によって発生する熱を直接大気に放出するのではなく、河川水に吸収させることでヒートアイランド抑制の対策としています。

鉄道設備のLED化の推進

駅や車両などの鉄道設備で、省エネルギー化に向けた取り組みを進めています。

京阪線では、各種信号機のLED化を推進しており、2018年3月31日現在、400基をLED化しています。駅では、照明更新時にLEDなどの高効率器具の導入を進めており、2017年度には寝屋川市駅、伏見稲荷駅のホーム照明をLED化しました。また、寝屋川車両基地では、車両工場や検車庫の天井照明を水銀灯からLEDへと更新しています。

鉄道車両の車内灯・前部標識灯(ヘッドライト)のLED化も進めており、2018年3月31日現在、車内灯は704両中148両、前部標識灯は233両中172両をLEDに更新しています。

太陽光発電システムの設置

大容量の電力を消費する鉄道会社であるがゆえに電気の大切さを知る企業として再生可能エネルギーの普及促進に貢献するために、鉄道事業における社有地において2014年に橋本駅付近、2015年に中書島駅付近に太陽光発電システムを設置しました。

2ヵ所合わせた発電量は約101,000kWh/年となり、一般家庭が消費する電力の約20世帯分に相当し、年間約50,000kg前後のCO₂削減の効果があります。

公共交通利用促進

パーク&ライド

京阪電気鉄道(株)では、市街地や観光地へマイカーで向かう人に対して、駅周辺の駐車場にマイカーをとめ、そこからは公共交通機関を利用するパーク&ライドへの移行を促し、環境負荷の低減に努めています。

特に、京都方面へ向かう人に対して市内中心部での道路渋滞を緩和するために2005年より行政機関と協働でパーク&ライド駐車場の案内に取り組んでいます。

サイクル&ライド

京阪電気鉄道(株)では、市街地への自動車の流入を抑制して電車の利用を促進するため、関係行政と連携し、駐輪場の設置や現在問題となっている放置自転車対策についての協議を進めています。

2017年度は、中書島駅・丹波橋駅・深草駅・三条駅・観月橋駅にて駐輪場を新設しました。

京阪グループ各社の地球温暖化防止への取り組み

路面電車を利用した低炭素集配システム

京福電気鉄道(株)は、ヤマト運輸(株)と共同で、京都市嵐山周辺のCO2削減をテーマに、路面電車(嵐電)を活用した宅急便の輸送を行っています。

西院車庫で宅急便の入った台車を積み込み、貸切の嵐電で輸送、途中の停車駅で台車を降ろし、セールスドライバーがリヤカー付き電動自転車で配達するというもので、地域の環境保全や渋滞緩和につながっています。

環境負荷低減への貢献が評価され、両社は2014年に「交通関係環境保全優良事業者等大臣表彰」を受賞しています。

荷物の積み込み

バス会社における環境負荷低減の取り組み

環境負荷低減の取り組みとして、京阪グループのバス各社では、自動アイドリングストップ装置付き車両やハイブリッド車両などの低公害車両の積極的な導入やエコドライブの推進による燃費の改善、燃料使用量の抑制に努めています。また、環境マネジメントシステムを通じて1.アイドリングストップを含むエコドライブ活動の強化、2.新排出ガス規制適合車両への代替、3.冷暖房の適温設定・照明の適正使用やLED化による電力消費量の削減などの取り組みを行っています。

ゼロホームにおける取り組み

(株)ゼロ・コーポレーションでは、一般家庭のエネルギー消費削減に寄与する「ZEH※」の普及に努めており、2020年までに新築着工のZEH普及率を50%にすることを目指しています。

また、同社は建築する全物件に国産材を使用。国産の木材を使用することで、国内の森林における植林と伐採のサイクルの継続に寄与し、山の荒廃を防ぐエコ活動に貢献しています。

  • ZEH…Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略称。住まいの断熱性・省エネ性能を上げ、太陽光発電などでエネルギーを創ることにより、年間の一次消費エネルギー量の収支をプラスマイナス「ゼロ」にする住宅

京阪百貨店守口店における取り組み

(株)京阪百貨店では、守口店に、大幅なCO₂削減を可能とする空調システムを2015年に導入。空調に要する冷温水ポンプの電力使用量を約60%削減しました。また、同店では、館内照明のLED化も推進しており、2016年には基本照明のLED化が完了。他店においても順次LED化を推進しており、これらの取り組みにより、電力使用量の削減に努めています。

くずはモールにおける取り組み

夜間電力を活用した氷畜熱型空調システムの採用によるCO₂削減等の省エネルギー活動やナイトパージ(夜間の低温外気取り入れによる冷房)採用による省エネ対策を実施しています。また、エアコン(EHP・GHP)や冷凍機の間欠運転等、省エネエネルギー診断プロフェッショナルによる、エネルギー使用状況の把握と省エネ対策により、年間3%以上の電気・ガスの大幅削減を実現しました。

その他、ライトダウンキャンペーンへの参画、屋上の緑化・太陽光発電パネルの設置、節水、業務車両の削減、ペットボトル等のリサイクル推進、適正包装の推進、生ごみ等廃棄物処理対策等の活動も随時実施しています。

船舶の環境負荷低減に向けた取り組み

琵琶湖汽船(株)が運航する「megumi」は、造波抵抗の軽減による低燃費化のほか、バイオディーゼル燃料対応機関や太陽光・風力発電システムの搭載など、環境に配慮した観光船です。2016年11月には、一般社団法人滋賀グリーン購入ネットワーク主催の第2回「買うエコ大賞」で滋賀県知事賞を受賞しています。

環境・社会配慮型施設の建設

2016年に開業した内陸型物流施設「京阪淀ロジスティクスヤード」は、「環境・社会への配慮がなされた不動産」を評価する認証制度である「DBJ Green Building認証」において、「極めて優れた『環境・社会への配慮』がなされたビル」として4つ星を取得しています。同施設は、屋上に約180万kWh/年(一般家庭480世帯分)の発電量を持つ太陽光パネルを、建物南側には緑地帯を配し、館内照明にはLED照明を採用しているほか、災害時の防災拠点としても活用可能にしている点などが評価されています。

また、京阪アセットマネジメント(株)が運営するオフィスビル「インテージ秋葉原ビル」、「京阪堂島ビル」でも、防災対策や屋上庭園の緑化、省エネ啓蒙活動などの実施が評価され、2つ星を取得しています。

京阪淀ロジスティクスヤード

「THE THOUSAND KYOTO」における環境・社会配慮に向けた取り組み

2019年1月開業に向け、現在建設中のホテル「THE THOUSAND KYOTO」では、建物に京都の美しい山々の風景を表現した緑化を行うほか、環境や地域への配慮・貢献の観点から、太陽光発電や井水活用などにより省CO2と地域の防災拠点としての機能も整備する予定です。

お子さま向け環境啓発イベントの開催

2018年8月、「京エコロジーセンター」(京都市)において、イベント「電車のエコを知ろう!クイズde京阪&制服で『ハイチーズ』」を開催しました。小学生のお子さまをメインターゲットに、京阪電車と京阪グループの地球温暖化防止に向けた取り組みをクイズ形式で紹介し、楽しみながら京阪グループの活動に対する理解を深めていただきました。