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こころまち つくろう 活動レポート

[こころまちつくろう 活動レポート Vol.26]“きれい”の先に、かなう安全。~三条駅の美化への取り組みから見えること~

電車の運行と同様、駅も365日休みがありません。京阪電車では、大勢のお客さまをお迎えする駅をつねに美しく、きれいに保つため、専任の清掃スタッフが活躍しています。今回は、三条駅を訪ね、気配りあふれる清掃業務の現場を取材。そこから見えてきたのは、“きれい”からつながる安全で安心な駅のかたちでした。

朝のミーティングから
一日がスタート

三条駅は、京都観光の玄関口となる駅のひとつ。京都市営地下鉄東西線との乗り換え駅でもあり、一日の乗降者数は38,000人に上ります。
清掃スタッフは出勤後、まずアルコールチェックと体調申告を行います。これはスタッフ自身の健康と安全を守るとともに、駅をご利用になるお客さまの安全と快適をお約束するため。毎朝8時からのミーティングで、当日の業務内容や注意事項などを確認した後、各自持ち場へ。京阪電車の駅の清掃業務を担当するのは、京阪グループの京阪ビルテクノサービス(KBT)。京阪線で働く清掃スタッフは1日あたり約115名に上ります。

駅構内から駅周辺までを
カバーして清掃する

トイレを起点に、改札口周辺、ホーム、コンコース、階段やエスカレーター、さらには地上まで順次清掃を行います。場所によって清掃道具も異なり、その数は20種を超えるとか。例えば改札機は精密機器なので水滴は厳禁。静電気を利用する専用モップを使用します。エスカレーターのベルト部分は手垢で汚れやすいため、水拭きを基本にベルトクリーナーが活躍するなど、細かく分類されています。ベテランになるとエスカレーターごとのベルトの長さを記憶して、ここは65秒でベルトが一周、ここは120秒…と頭の中でカウントしながら時間のロスなく磨き上げるといいます。

清潔にこだわるトイレには
ルールや配慮がいっぱい

その清潔さが駅のイメージを左右するトイレでは、汚れに応じて4種の洗剤を使い分け、タオルやモップ、手袋などの掃除道具は、清掃する箇所別に赤・青・白で色分けし、扱う道具が決して混在しないよう厳密に管理。お客さまに与える印象も考慮し、清掃は洗面台など比較的清潔な箇所から始めるよう、順番が定められています。またホームやコンコースにも通じますが、清掃後、床面に水分が残っていると転倒事故につながるおそれがあるため、水拭きと乾拭きの2度拭きを徹底。使用したバケツの底も拭き上げるなど、水濡れを可能な限り残さない仕上げを心がけています。

三条駅の地上部分や駅前の商業施設「KYOUEN」も清掃しています。雑草を抜き、手すりを拭き上げるなどいつも気持ちよく使っていただけるよう心を込めて。

ステンレスの柱も磨き方にコツのある箇所のひとつ。目地に沿って一気に磨くことで拭き跡なくきれいに仕上がります。

台車は安全に配慮した特別仕様、
使用方法も安全第一で

掃除道具を積んだり、ゴミを回収するための運搬用台車は、取っ手を握らなければ動かない特別仕様。不意に取っ手から手が離れても、台車は停まる仕組みです。さらに、台車を停めるときはホーム中央で電車と平行に、電車がホームに出入りする際には必ず停止して待つなど、使用方法も厳格です。また、京阪電車では、地下駅を中心にゴミ箱は透明仕様でゴミの見える化を実践。ゴミ箱が溢れる前の早期回収と不審物のいち早い発見につなげています。

きれいで快適はもちろん、安心できる駅へ。
清掃スタッフとも力を合わせて心を尽くします。

最後に、清掃をはじめとして三条駅をどのような想いで維持、管理しているのか。京都方面の7つの駅を管轄する内藤エリア長に話を伺いました。

清掃スタッフのプロフェッショナルな働きに感心しました。駅係員との連携も大切なようですね。

「はい。私たちは日頃より電車の安全な運行と駅全体の安全管理に努めています。一方で、お客さまに気持ちよくご利用いただくため、清掃についてはスペシャリストであるKBTにサポートいただき、力を合わせて、安全で快適な駅づくりに取り組んでいます。日頃から情報を共有しているので、お客さまのお声の反映やお忘れ物の早期発見に協力いただくなど、スムーズな連携がとれています」

駅環境がきれいに維持されているので驚きました。

「毎日きれいにしていただき感謝しています。お客さまがご利用になる中での業務になりますので、今後も、お客さまの安全に気を配りながら、快適さを提供できるよう業務に取り組んでいただければと思います」
「私たち駅係員もミニ袋を携帯して、ゴミを見つけたらこまめに拾うという習慣が身についています。きれいにすることは結局、安全にもつながる重要な要素ですから」

啓発ワッペン ●営業推進部 内藤エリア長

清掃が安全と関係しているのですか?

「もちろんです。駅の清掃が行き届いていないと、危険物や不審物の見落としにもつながり、安全を損なうおそれがあります」

なるほど。きれいは安全のベースなのですね。ところで京都市の美化推進事業にも関わっておられるとか?

「京都は世界中からお客さまをお迎えする観光都市です。京都市では、『世界の京都・まちの美化市民総行動』というクリーン運動を展開しておられます。私たちも定期的に参加し、微力ながら市の美化活動に協力させていただいています」

今後、どのような駅をめざしたいですか。

「駅は鉄道事業の中でも、お客さまと直接ふれあう機会がもっとも多い拠点です。いつも気持ちよく安全に、安心してご利用いただけるよう、快適さと清潔さは変わらずモットーにしていきたいですね。5月には大規模な国際会議が開催されることから、さらに安全の重要性がクローズアップされています。お客さまにもっと安心してご利用いただける京阪電車をめざし、4月から、清掃スタッフにも安全・安心の啓発ワッペンを着用いただいています。制服を着用している私たちに加え、関係者全員の意識を高めることはもちろん、安全に対する取り組みをアピールし、京阪電車をご利用いただいているお客さまにもご協力いただきながら、犯罪や事故の未然防止に努めたいと考えています」