こころまち つくろう KEIHAN 京阪ホールディングス

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こころまち つくろう 活動レポート

[こころまちつくろう 活動レポート Vol.21]食を通して、お客さまと心でつながる京阪百貨店に。 ~京阪百貨店が取り組む食育、体験ツアーレポート~

京阪百貨店は、近年「食育」という言葉で注目される、食について学び、体験を通じて正しい知識などを身につけていただく取り組みを行っています。守口店では、さる5月23日(土)に開業30周年記念事業の一環として、石川県の農業生産者を訪問するイベントを開催。224組の応募から選ばれた36名のお客さまが、田植えと餅つきを体験しました。晴天に恵まれ、子どもたちの弾けるような笑顔と歓声が響きわたったツアーの模様をご紹介します。

食のなりたちが見えにくい時代。
だからこそ、食育に意義がある

この食品がどのような環境で育ち、どういった人によって作られているのか。そうした食のなりたちが見えにくい時代だからこそ、生産現場を訪れて、知る体験は多くの学びをもたらします。京阪百貨店では、高品質でおいしい、安全・安心な食の提供を心がける一方で、食品に込められた生産者の想いや品質へのこだわりをお客さまに伝えることを目的として、「食育」をテーマに年2~3回のペースで生産現場への訪問や工場見学会を開催しています。今回は、お正月商品で人気の株式会社六星さんとコラボレーション。石川県白山市にある六星本社への体験ツアーを催しました。

農業の六次産業化のモデルケース、
株式会社六星

農業は本来一次産業といわれますが、最近では栽培の一次産業だけでなく、加工の二次産業と販売の三次産業まで手がける「六次産業」と呼ばれる新しい農業のスタイルが出現しています。六星さんは、そんな六次産業のモデルケースとして知られ、今年4月に北陸新幹線が開通した際には、安倍首相も視察に訪れたほど注目されている企業です。京阪百貨店では、正月用の紅白の鏡餅や塩入りの丸餅を取り扱っていますが、加賀独特の塩入りのおいしいお餅はお客さまにもご好評いただいており、毎年売り切れる人気商品となっています。

8名のお子さんが牽引した
田植えチャレンジ

そんな六星さんのおいしいお餅の背景を知るために訪れた今回のツアー、現地に到着して軽装に着替えたら、さっそく全員で田んぼへ移動しました。最初はおそるおそる田んぼの中へ足を踏み入れていた皆さんも、すぐに慣れてレクチャーどおりに指定の場所へ手際良く稲苗を植えていきます。とりわけ8名の子どもたちの順応性の高さには六星の担当者さんも感嘆の声をあげたほど。泥土に足をとられ、腰を曲げた作業のキツさに音をあげてどんどんペースを落としていく大人に対して、手慣れるほどにペースをあげる子どもたち。「終わりました、次ください!」と次々と稲苗を所望するパワーには全員が脱帽です。子どもたちの素晴らしいがんばりによって、一枚の田んぼが40分ほどで見事に田植え完了となりました。

さらに大いに盛り上がった餅つき体験

泥だらけになった足を冷たい白山の伏流水でじゃぶじゃぶ洗った後は、お楽しみのランチタイム。地元白山市産のこしひかりでつくった手製おむすびとお惣菜のおいしいおもてなしをたっぷりと堪能。そして、お待ちかねの餅つき大会。蒸し上がったばかりのもち米を、六星さんが臼でならして杵である程度つきあげた後、希望者による餅つき体験がスタートです。子どもたちは何度も「やりたい!」と手を挙げて、飽きることなく餅つきを楽しんでいました。つきたてのおいしいきな粉餅とあんこ餅がふるまわれ、大いに盛り上がった体験ツアーは笑顔に包まれたまま無事に終了しました。

イベントを通して、
思い出も一緒に重ねていく百貨店に

毎日口にする食べ物が体をつくり、また、おいしい記憶を重ねることで豊かな心が育まれます。地域に根ざした百貨店として、そんな大切な食をテーマにした企画を通じて、お客さまとふれあう機会を今後とも増やしていきたいと考えています。今回のようなイベントを積み重ねることは、お客さまと一緒に思い出も重ねていくこと。振り返った時に、「いつもそこに京阪百貨店があった!」そう思っていただけるような、愛着のもてる地域百貨店としてあり続けたいと願っています。

京阪百貨店はおかげさまで開業30周年。
食育をテーマにしたさまざまなイベントを企画しています。

京阪百貨店は、守口店の1985年オープン以来、地域のお客さまに支えていただき、今年で開業30周年を迎えます。これまでのご愛顧に感謝を込めて、今後とも『たべて、えがお 食育』をテーマにしたイベントを展開する予定です。ご家族連れで食を学び、楽しめるイベントにどうぞご参加ください。

2015年6月掲載