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こころまち つくろう 活動レポート

[こころまちつくろう 活動レポート Vol.10]「京阪クオリティ・オブ・ライフ」~いつまでも、大好きなこの街で暮らす。~

「おはようございます!」平日の朝、京阪本線が走る寝屋川の街角で交わされる元気なあいさつ。降車のサポートをしながら、スタッフ全員でご利用者を出迎えます。ここは、介護事業を展開する「京阪ライフサポート寝屋川デイサービスセンター」。「Quality of Life(生活の質)」 の向上、「Normalization(誰にも優しい街づくり)」を目指して、「人を大切にする『心』をもち、サービスを利用する『人』が中心のサービス姿勢を徹底する」という基本姿勢で、介護・有料老人ホーム事業に取り組んでいます。

「高齢者ケアの3原則」 1.生活の継続性、 2.自己決定の尊重、 3.潜在能力の活用

寝屋川デイサービスセンターは「高齢者ケアの3原則」をスタッフが実践し、沿線に住む高齢者がより豊かな生活ができるよう地域密着型のデイサービスを展開。1日を過ごされるご利用者は毎日60名ほどいらっしゃるそうです。今回は、寝屋川の地域と同センターとの関わり、そして働くスタッフ達はどんな思いでご利用者と接しているのかについて、ある1日を密着しました。

ご利用者が自由に選択できるプログラム。1日を楽しく、有意義に過ごしていただくために。

最初にお話を伺ったのは、リハビリコーナーでご利用者の身体の状態をチェックされていた理学療法士・多賀謙一さん。寝屋川デイサービスセンターに通うすべてのご利用者の身体の特徴を把握し、最適なトレーニングプログラムを構築するのが多賀さんの仕事です。

「お身体の状態というのは人それぞれ違います。ご利用者は200名を超えますが、その一人ひとりのお身体の状態を3ヶ月ごとにチェックします。そして、その方にとって必要なトレーニングを考え、提案します。どの方も何らかの疾患をお持ちですので、パーソナリティを細かく理解することが私の役目です。」

理学療法士を目指し勉強中だった頃、実習で病院や介護施設を訪問し「高齢者の暮らしを末永くサポートできる存在になりたい」と感じたのが、寝屋川デイサービスセンターに勤めたきっかけだと話す多賀さん。その言葉どおり、何年も身体を見守り続けているご利用者も少なくないのだとか。

病院のリハビリとは違って、センターでのトレーニングの種類・時間は定まっていません。ご利用者が運動をしたいときに自由に選択できるシステムです。「リハビリコーナーでお仲間と一緒に楽しく運動することや、お仲間同士で運動を教えあったり時には競い合ったりしていくうちに自然と体の動きがよくなっていることに気づきます。そういう意味では、ご利用者の(がんばろうと!と思える)心を動かす働きかけもとても大切だと思います。」

今日は運動されますか?」と優しくご利用者に声をかけていた多賀さん。
そんな多賀さんが、一番やりがいを感じるのはどんなときですか?

「ご利用者の成果が、少しずつ見え始めたときですね。例えば、あまり肩を上げられなかった男性が、トレーニングで以前よりも状態が良くなったりとか。『よくなってきましたね』と声をかけると笑ってくださるのがとても嬉しいんです。」

ご利用者一人ひとりの充実した1日が、センターそのものの活性化につながる。

次に伺ったのは、寝屋川デイサービスセンターのセンター長奥田大久麿さん。奥田さんはご利用者の支援業務をしながら、センターで働く約40名のスタッフの業務管理をされています。

奥田さんが普段、スタッフの方々に指導されていることとは?

「基本的なことですが、細かい気配り、心配りが大変重要な仕事だと思っています。例えば、一人のご利用者が気持ちよくセンターで1日を過ごしていただけるよう、コミュニケーション方法を考え、実践する大切さ。1日の終わりに送り出すときも、次回の通所日を把握しておいて『次は火曜日にお待ちしていますね。』と声をかけます。それだけで、こちらの気持ちが相手に伝わりますよね。すると、ご利用者も次回のご利用を楽しみにしてくださいます。」

確かに、センター内でご利用者に声をかけるスタッフを見ていると、どのスタッフも丁寧な言葉遣いの中に親しみのある雰囲気を作り出しているのが印象的でした。

最後に、奥田さんはこのセンターをどのように運営していきたいと考えていますか?

「当センターは『介護予防』の活動を実践する場です。介護予防とは『ご高齢の方が現在の暮らしを維持したり、自己判断で行動できることを増やしていく』という考え方です。介護予防を実践するためには、単なる運動だけでなく『元気になろう』『充実した1日を過ごそう』と考える気持ちを支えることも重要です。私達が一方的にサポートするだけではなく、センター内で友人を作っていただくことも1日の充実につながりますから、趣味の合う方がいらっしゃれば紹介して差し上げたりなどもします。こうして、一人ひとりが充実した時間を過ごしていただくこと。それが当センターそのものの活性化にも繋がると思うんです。」

さまざまな職種のスタッフが、
1日を支え、健やかな生活を見守っている。

寝屋川デイサービスセンターには、多賀さん、奥田さんの他にもさまざまな職種のスタッフが勤務し、ご利用者の生活を支援しています。今年入社したばかりのトレーナー・立花友花さんは理学療法士の多賀さんと共にご利用者の運動トレーニングをサポートする介護職トレーナー。

立花さんはこの仕事のどんなところにやりがいを感じますか?

「体力の回復をあきらめかけている方や、運動に慣れていない方にも、目標を一緒に作り、積極的に身体を動かしていただけるようアドバイスしています。モチベーションを持続させるために声をかけるのも私の仕事。そうして一緒に取り組んだ成果が出たときはとても嬉しいですね。」

そして、自身も定年まで勤め上げ、今年72歳になる送迎ドライバーの見田史彦さんもまたご利用者にとって欠かせない存在。お送りする際はご利用者がどのようにセンターで過ごされたかをご家族に伝達するのだとか。「『今日はお風呂に入られましたよ』とか、センターでの過ごし方を報告しています。あと、行き帰りの車中は冗談を言ったりしてよく笑ってもらっていますよ。楽しく通ってもらうことが一番ですから」と、サービス精神の旺盛な見田さんはいつも笑顔が絶えません。

また、静養室で今日のご利用者のカルテを記録していた岩崎めぐみさんも、センターでの1日を支える大切なスタッフの一人です。来所時は岩崎さんをはじめ看護職のスタッフもご利用者を出迎え、一緒に血圧の測定をします。「ご高齢の方、疾患を持たれている方がたくさんいらっしゃるので、安心して1日を過ごしていただくためにも健康状態の把握はかかせません」(岩崎さん)。

最後に、京阪ライフサポートが運営するデイサービスセンターを統括管理する松下さんに、寝屋川デイサービスセンターの今後の展望を伺いました。

「寝屋川の街に当センターができたのは、今から約7年前。以来、この街に住まわれる介護が必要な方々の生活のサポートを続けています。私達が目指しているのは、ご利用者がいつでも主役となり、いろいろな場面で活躍できること。私たちスタッフは、ご利用者が輝けるためのプロデュース担当。時には縁の下で、時には一緒に喜んだり笑ったり。まだまだこれからですが、より楽しく、より快適に過ごしていただくためにもご利用者からの要望はなるべく運営に反映させていきたいと考えます。何よりみなさんの『健康づくり』のお手伝いをすることは、地域の元気にも繋がると思うので、寝屋川の街にとって欠かせない存在であり続けたいですね」。

エピローグ

「週に2回、通っているの。ここへ来るのは楽しみだし、お友達とおしゃべりをして過ごすのが日課ね」と語って下さったのは、5年半ほどセンターを利用されている清寶比佐子さん。取材をした日はちょうど定期的に開催されるカラオケ大会の日で、清寶さんをはじめみなさん手拍子をしながら参加者を応援されていました。マイクを握り力強く十八番を歌い上げる方、それを応援する方、マイペースに足湯に浸かり本を読まれている方、運動に励む方。そして、それを見守り、支えるスタッフの方々。笑顔の絶えない寝屋川デイサービスセンターは、今日も和やかな雰囲気に包まれています。